人の本質は善か悪か
善だと主張する人たちは「性善説」派、悪だと主張する人たちは「性悪説」派になります。
「性善説」は孟子(もうし)という人が唱えた「人はもともと善の心を持っているが成長していく中で悪の心を身につける」という考えです。
「子供の頃のあいつは優しかったのに、今じゃもう汚い大人だよ」みたいな感じです。
反対に「性悪説」は荀子(じゅんし)という人が唱えた「人はもともと悪の心を持っているが成長していく中で善の心を身につける」という考えです。
「手がつけられないほど悪ガキだったあいつも、大人になって立派に働いてるよ」みたいな感じです
よく誤解されるのですが、「性善説」「性悪説」はそれぞれ「人は善だ!」「人は悪だ!」と片方の側面だけを主張するものではありません。大前提として人の心には”善悪”両方の面があるとし、その心の核となる部分が善か悪かをそれぞれ主張しています。
「性善説」派の主張
子供は、純粋で無垢だから人はもともと善だ。しかし、成長していく中で、嘘や裏切り、犯罪を見て悪の心を身につけるという考えが多いです。
「性悪説」派の主張
子供は無知で常識や教養がまだ身についていないからこそ、大人でも思いつかないような残酷なことを平気でやってのけるという考えが多いです。また、人の本質が悪だからこそ人殺しや戦争が起こるという考えもあります。